初めは単に強くなりたいと思って道院に入門しました。
10年たった頃、水沢に錬成道場を作るから手伝ってくれと言われて、水沢に通うようになり、そこから、少しずつ教わる事と、教える事の違いに気付き、教える事の素晴らしさを感じる様になり独立心が芽生えてきて道院長になることを決意しました。
独立してからも東山道院長のフオローもあり交流も盛んに行われました。
東山道院の先生と出会うことができて、道院で少林寺拳法を伝える楽しさを学んだからこそ「人生の指導者としての道院長」と言う今の私が存在できているのだと思います。
まず最初に、拳士に笑顔接し、リラックスしてもらうように心がけています。
次に一人一人にあった内容、スピードで修練を進めていくようにしています。
少年部では、道具を使ったゲームや学校で習った事を道場でしてみるなど、子供が興味を持つような工夫をしています。
一般の初心者方には、ゆっくり、はっきりしたわかりやすい言葉で指導するように心がけています。
高段者には技術水準を保つのと同時に少林寺拳法を続けるモチベーションを高く保つためにも何らかの目標を設定するように勧めています。
世の中のスピードは驚異的です。ほんの数年で想像もできなかったような状況が次々と生れています。
少林寺拳法を教える立場として、これからも少林寺拳法についての知識を積極的に学び、少林寺拳法を教えることを通じて、変化していく世の中に柔軟に対応出来る人をどんどん増やしていきたいと思っています。
そして少林寺拳法の楽しさや教えの素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただき、実感していただけるような、そんな道院にしていきたいと思います。
いかにも屈強そうな男性だけが黙々と殴り合いを続けている…なんてことはありません。
和気あいあいとした中で道院長も拳士も冗談を言い合って楽しくやっています。もちろん親しき中にも礼儀あり、なのは言うまでもありませんが!
とにかく明るい雰囲気の道場で毎回の練習が楽しみと言う方もたくさんおられます。
岩手東水沢道院 菅原富夫
私が少林寺拳法と、ここまで歩んでこれた一つに今まで出会った多くの人達の、人に対する接し方、言動であったり、思いやりを感じ、直ぐに溶け込めたと言う、印象が強いです。
それは開祖が唱えている少林寺拳法の本質である、「自己確立」、「自己完成」を目指す事によって得る、慈悲心や正義感を養うことから生まれる言動でもあると思います。
技でも初めて習ってから20数年、いまだに技を掛けられない事がしばしばあり、奥が深い技が多く、技にのめり込んでいる状況です。少林寺拳法に魅せられ入門して25年、まだまだ学ぶ事が多い少林寺拳法をこれからも続けたいと思っています。